塾長メッセージ

柳生美江塾長 メッセージNo.9

塾長メッセージですが、今回は武庫川大学卒業のわたしの後輩で、3月末に44歳で阪大大学院を卒業したMIZUHOからのメッセージを紹介したいと思います。

薬学生におくることば


はじめまして。
杉林 瑞穂(すぎばやし みずほ)と申します。柳生社長の後輩です。27歳で青年海外協力隊として、西アフリカのガーナ共和国の水道も電気もない僻地の病院で薬局長を2年間務めました。想像を絶する薬品不足に直面し、健康格差(途上国と先進国における健康指標の差)について深く考えさせられ。この経験は、私の後の人生に大きく影響する結果となりました。2000-2001年には、バングラデシュの保健省ワクチン接種課に所属し、ポリオ撲滅プログラムのコーディネーターとして1年間働きました。一軒一軒の家を歩いて回り、国中の5歳未満の子供全員に4日間でポリオワクチンを接種する活動が年2回ありました。1999年8月に最後の症例は、今もバングラ最後の症例です。日本政府はワクチン費用を100%負担しており、国際援助について考える貴重な体験となりました。その後、公衆衛生学の修士号目指し渡米。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)でインターンをし、卒業後は、東アフリカのウガンダ共和国で国際協力機構(JICA)の保健・医療分野専門家として、政策会議や援助国会議、病院建設や蚊帳の供与などに関わりました(詳しくは、日本薬剤師会雑誌2009年4月号に掲載)。日本の薬剤師としても10年以上の職務経験があります。
私は、決して優秀である必要はないと思います。普通の事を普通にこなせば良いのです。
しかし、この“普通”が意外と難しい。人の命を大事にすること。医療分野のお仕事は、技術がスタンダードレベルを下回ることは許されません。ですから、学生の場合は、“基礎をしっかり作ること”が大事だと思います。
晴れて薬剤師免許を取得した暁には、多大な可能性を秘めた世界が眼前に広がります。仕事は必ずしも日本国内に限る必要もありません。自分を信じて大きく羽ばたいて下さい。
“There is a will there is a way”私の好きな言葉です。



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